包材の材質は様々で商品選びに迷った事はありませんか?このコーナーでは材質の特徴や違いなどを解説します。
俗に言う「ビニール袋」と呼ばれている多くはビニール製ではなく、ポリエチレン製(PE)やポリプロピレン製(PP)など他の材質である事の方がほとんどなのです。では、その違いは何?・・・そんな説明をこのコーナーでします。
《 食品容器の場合 》
食品容器には様々な材質の商品があります。
用途や食品にあった素材をお選びください。
◇ PSP(発砲ポリスチレン)・・・ポリスチレンを10倍以上発砲させた素材です。現在、食品包装用トレーとして、最も多く利用されている素材のひとつです。
保温性、断熱性に優れています。油分の多い熱い食品や、レモン・柑きつ皮に含まれるテルペン、又は米飯・佃煮・加工食品等のツヤ出しや離型材として使われる油(ヤシ油、MCTなど)によって変質・脆化することがあります。
【耐熱温度:80℃】 【包装市場 商品例:PSP丼、PSP舟皿】
◇ PSP低発砲(低発砲ポリスチレン)・・・低発砲なので、製品の重ね高さが低く、配送、在庫スペースのコストダウンができます。他はPSPと同様の特性です
◇ OPS(二軸延伸ポリスチレン)・・・透明性・光沢性があります。蓋の素材としても多く使用されています。油分の多い熱い食品や、レモン・柑きつ皮に含まれるテルペン、又は米飯・佃煮・加工食品等のツヤ出しや離型材として使われる油(ヤシ油、MCTなど)によって変質・脆化することがあります。
【耐熱温度:80℃】 【包装市場 商品例:フードパック、華詩パック】
◇ PS(ポリスチレン)・・・成形性に優れた素材です。油分の多い熱い食品や、レモン・柑きつ皮に含まれるテルペン、又は米飯・佃煮・加工食品等のツヤ出しや離型材として使われる油(ヤシ油、MCTなど)によって変質・脆化することがあります。
*フィルムラミネート加工をしたPSラミは耐油性があります
【耐熱温度:80℃】 【包装市場 商品例:YNシリーズ】
◇ PP(ポリプロピレン)・・・耐油性に優れた素材です。 【耐熱温度:110℃】
◇ PP低発砲(低発砲ポリプロピレン)・・・断熱性・耐熱性・耐油性に優れた素材です。
【耐熱温度:130℃】 【電子レンジOK】 【包装市場 商品例:SPシリーズ】
◇ PPF(ポリプロピレン フェラー入り)・・・ポリプロピレンにタルクという無機物を混合した素材です。耐熱性・耐油性に優れ低燃焼カロリーです。
【耐熱温度:130℃】 【電子レンジOK】 【包装市場 商品例:TS−165、TR−53、E−30H】
◇ A−PET(アモルファス・ポリエチレンテレフタレート)・・・ガスバリア性があり、優れた保香効果を持った素材です。ガラスのような高い透明性と耐油性があります。
【耐熱温度:60℃】 【包装市場 商品例:おにぎりパック、タイトカップ、ペットボトル】
◇ 取り扱いメーカー
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